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 樂家とは

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樂吉左衛門

■ 樂焼とは? ■


=目次=


▼ 解説 ▼
わが国においても桃山時代には京都を中心に色鮮やかな「三彩釉」を用いる焼物が盛んに焼かれはじめており、【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】もその技術をもった【焼物師】の一人であったと考えられている。

またわが国独自の産物であり「質」、「形」、「色」などそのすべての特徴は「茶の湯」に合致し、【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】に対する「茶の湯」の大成者である『千家開祖/抛筌斎千宗易(利休)(1522-1591)』の指導が推測される。

【樂家】は『[関白/太閤]豊臣秀吉(1536-1598)』が建てた『聚樂第』近くに居を構えていたこと、また【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】の【樂茶碗】は、『聚樂第』に屋敷をもつ『千家開祖/抛筌斎千宗易(利休)(1522-1591)』の手を経て世に出されたことなどから、この焼物が後に【聚樂焼茶碗】と呼ばれるようになり、やがて【樂焼】、【樂茶碗】と尊称されるようになったという。

【樂焼】の【樂】とは『[関白/太閤]豊臣秀吉(1536-1598)』によって造営され、時代のシンボルともいうべき『聚樂第』の焼物として、【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】の妻の祖父である【樂家/田中宗慶(1535-1595)】がその【樂】の一字を『[関白/太閤]豊臣秀吉(1536-1598)』から賜り、【樂焼】とされたと考えられている。(※その他諸説あり)

『千家開祖/抛筌斎千宗易(利休)(1522-1591)』や【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】が生きていた時代は、まだ【樂焼】という名ではなく当初「今焼かれた茶碗」「新しい茶碗」として【今焼】と尊称されていた。

以来、現代に至るまで【樂】は性となり、また【樂家三代/樂道入(ノンコウ)(1599-1656)】以降の各当主には隠居した時に【入】の字を含む【入道号】という名前が贈られており、後世にはその名前で呼ばれる事が多い。

【樂家三代/樂道入(ノンコウ)(1599-1656)】・【樂家八代/樂得入(1745-1774)】・【樂家十三代/樂惺入(1887-1944)】・【樂家十四代/樂覚入(1918-1980)】の号は没後に贈られている。

天正四年(1576)に『京都/法華寺』再建のための「勧進帳記録(京都頂妙寺文書)」に【樂家/田中宗慶(1535-1595)】、【樂家/庄左衛門・宗味(1685-1739)】、【樂家二代/樂常慶(1535-1595)】の名前が残されており【樂家/田中宗慶(1535-1595)】は[南猪熊町]、【樂家二代/樂常慶(1535-1595)】は[中筋町]、【樂家/庄左衛門・宗味(1685-1739)】は[西大路町]を住まいしていたことを確認することができる。

また【樂家】が現在の地[京都/油小路一条]に居と窯場を構えたのは桃山時代に遡る。

以来四百五十年、【樂家】歴代は変わることなく【樂焼】の伝統と一子相伝の技術を現代に伝え、その制作と焼成法は四百五十年前と全く変わらぬ方法で現在も焼かれている。


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▼ 樂焼 ▼
【樂焼】とは、わが国において【樂焼】の誕生以前の焼物とはまったく異なる方法論と技術によって導かれた焼物である。

近年の研究により【樂焼】のルーツは《中国(明代)/河南地方》の「三彩陶」であるということがわかり、古文書には【樂焼】創始者である【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】の父にあたる唐人【樂家/阿米也(生没享年不詳)】なる人物が記載されている。

現在において作品こそ残されていないが、この【樂家/阿米也(生没享年不詳)】こそが、中国(明代》から「三彩陶」の技法をわが国へ伝えた人物と考えられている。

【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】の残した最も古い作品は天正二年(1574年)春につくられた「二彩獅子像」で、その数年後の天正七年(1579)頃に「樂茶碗」が造られたのではないかと考えられている。



▼ 製法 ▼
【樂焼】は一般的に手と箆(ヘラ)だけで形成する【手捏ね(てづくね)】と呼ばれる方法で成形した後、750℃~1,100℃で焼成された「軟質施釉陶器」である。

初期の製法としては素焼後に『京都/加茂川』の黒石からつくられた鉄釉をかけて陰干し乾いた後にまた「釉薬」を掛けるといった工程を十数回繰り返し1,000℃程度で焼成し「釉薬」が溶けたところを見計らって窯から引き出し急冷することで黒く変色する。

また初期の【赤樂】は胎土聚樂土を素焼きし,透明の釉薬をかけて800℃程度で焼成している。


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次郎焼

▼ 解説 ▼
初期の【樂焼】の総称で【樂家/阿米也(生没享年不詳)】、【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】、【樂家/田中宗慶(1535-1595)】、【樂家/庄左衛門・宗味(1685-1739)】ら数人の作品(【樂家二代/樂常慶(1535-1595)】以降は含めない)を総称し【長次郎焼】と称す。
ただしどの作品がどの陶工のものかは決定しがたい。
当時は【焼茶碗】、【あら茶碗】、【今焼茶碗】などと称され【聚樂焼】とも呼ばれていた。



▼ 作風 ▼
「聚樂土」と呼ばれる赤味のあるねっとりした土が用いられ「釉」は「黒釉」、「赤釉」、「飴釉」、「交趾釉」などが用いられている。



▼ 代表作 ▼
【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】とされる【樂茶碗】のうち現存するものは

◆古様◆
 ・赤樂茶碗 銘「勾当」(滴翠美術館蔵)
 ・赤楽茶碗 銘「道成寺」(個人蔵)

◆腰高◆
 ・黒樂茶碗 銘「東陽坊」(※個人蔵)《「重要文化財」》
 ・赤樂茶碗 銘「早船」(畠山美術館蔵)

◆その他◆
 ・黒樂茶碗 銘「大黒」(個人蔵)《「長次郎七種」・「長次郎外七種」》
 ・黒樂茶碗 銘「北野」(石川県立美術館)
 ・赤樂茶碗 銘「無一物」(公益財団法人頴川美術館蔵)など

代表される典型的な半筒形は『千家開祖/抛筌斎千宗易(利休)(1522-1591)』の好みとして知られ、また「変化」のあるものに
 ・黒樂茶碗 銘「俊寛」(個人蔵)
 ・黒樂茶碗 銘「あやめ」(MOA美術館所蔵)
 ・黒茶碗 銘「古狐」(香雪美術館蔵)
などがある。



▼ 印 ▼
【樂】の印は【樂家/田中宗慶(1535-1595)】が『[関白/太閤]豊臣秀吉(1536-1598)』から拝領し、作品に用いたのがはじまりで【樂家/阿米也(生没享年不詳)】、【樂家初代/長次郎(生年不詳-1739)】系にはこの捺印は見られない

【樂家/田中宗慶(1535-1595)】作とされるものには必ず捺印があり「三彩獅子香炉(梅沢記念館蔵)」のほか「黒樂獅子香炉(滴翠美術館蔵)」、「黒茶碗 銘「天狗」(梅沢記念館蔵)」、「黒茶碗(藪内家蔵)」が現存し、おそらく拝領の【金印】であるといわれている。


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代一覧

歴 代 和伝.com
樂家元祖 初代渡来人/初代長次郎 の父   
― 阿米也 ―
生没享年不詳   
解 説
ページ
初代長次郎の妻の祖父   
― 田中 宗慶 ―
天文四年(1535年) ― 文禄四年(1595年) / 六十歳   
解 説
ページ
     樂家 初代
― 長次郎 ―
生年不詳 ― 天正十七年(1589年) / 享年不詳   
解 説
ページ
田中宗慶の子   
― 庄左衛門・宗味 ―
生没享年不詳   
解 説
ページ
     樂家 二代
― 樂 常慶 ―
生年不詳 ― 寛永十二年(1635年) / 享年不詳   
解 説
ページ
     樂家 三代
― 樂 道入(ノンコウ) ―
慶長四年(1599年) ― 明暦二年(1656年) 二月二十三日 / 五十八歳   
解 説
ページ
三代樂道入(ノンコウ)の弟   
― 樂 道樂 ―
生没享年不詳   
解 説
ページ
     樂家 四代
― 樂 一入 ―
寛永十七年(1640年) ― 元禄九年(1696年) 一月二十二日 / 五十七歳   
解 説
ページ
玉水焼初代/四代楽一入の庶子   
― 一元 ―
寛文二年(1662年) ― 享保七年(1722年) / 六十一歳   
解 説
ページ
     樂家 五代
― 樂 宗入 ―
寛文四年(1664年) ― 享保元年(1716年) 九月三日 / 五十三歳   
解 説
ページ
     樂家 六代
― 樂 左入 ―
貞享二年(1685年) ― 元文四年(1739年) 九月二十五日 / 五十五歳   
解 説
ページ
     樂家 七代
― 樂 長入 ―
正徳四年(1714年) ― 明和七年(1770年) 九月五日 / 五十六歳   
解 説
ページ
     樂家 八代
― 樂 得入 ―
延享二年(1745年) ― 安永三年(1774年) 十一月十日 / 三十歳   
解 説
ページ
     樂家 九代
― 樂 了入 ―
宝暦六年(1756年) ― 天保五年(1834年) 九月十七日 / 七十九歳   
解 説
ページ
     樂家 十代
― 樂 旦入 ―
寛政七年(1795年) ― 安政元年(1854年) 十二月二十四日 / 五十九歳   
解 説
ページ
     樂家 十一代
― 樂 慶入 ―
文化十四年(1817年) ― 明治三十五年(1902年) 一月三日 / 八十六歳   
解 説
ページ
     樂家 十二代
― 樂 弘入 ―
安政四年(1857年) ― 昭和七年(1932年) 九月二十四日 / 七十六歳   
解 説
ページ
     樂家 十三代
― 樂 惺入 ―
明治二十年(1887年) ― 昭和十九年(1944年) 三月八日 / 五十八歳   
解 説
ページ
     樂家 十四代
― 樂 覚入 ―
大正七年(1918年) ― 昭和五十五年(1980年) 五月六日 / 六十二歳   
解 説
ページ
     樂家 十五代
― 樂 吉左衛門 ―
昭和二十四年(1949年) 三月二十六日 ― 00年(0000年) / 00歳   
解 説
ページ
     樂家 十六代
― 樂 篤人 ―
昭和五十六年(1981年) 十月二十九日 ― 00年(0000年) / 00歳   
解 説
ページ
十五代樂吉左衛門の次男/十六代篤人の弟   
― 樂 雅臣 ―
昭和五十八年(1983年) ― 00年(0000年) / 00歳   
解 説
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■ 用 語 解 説 ■
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