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 飛来家とは

“わが国における漆工芸の一種【一閑張】の創始者であり
【一閑張】の「棗」「香合」を中心に細工物茶道具制作を業とする職家”


飛来一閑

■ 一閑張(塗)技法とは? ■
飛来一閑が創製した紙張素地漆器であり現在では一般的に二つの技法を含めて称される。
一つは器の表面に紙を貼重ね漆を塗った【一閑塗】ともう一つは紙を貼重ねて器とする【張抜(紙胎)】である。
前者の【一閑塗】は中国西湖飛来峯出身で日本に帰化した飛来一閑が創作した漆芸であるがいつのころからか、より古い技法である【張抜(紙胎)】の技法をも含めて一閑張と称されるようになった。
※製法は和紙を木型の原型に水張りし、その上に和紙を糊漆で貼重ね所要の厚みまで貼り合わせたのちに
原型からはずし表面に漆を塗る。軽くて変形せず、ざんぐりとした味が茶人に好まれている。
※【張抜(紙胎)】の技術は古く中国に見られ日本にも「乾漆脱胎」の技法の仏像などが見られる。

=目次=



来家 ◆


来家

▼ 飛来家 ▼
【一閑張細工師】を業とする【飛来家】の祖は現在の[中国/浙江省杭州]の出身の人物で成人するに及んで[飛来峰~ひらいほう~]にある古刹『[臨済宗]雲隠寺』の禅に帰依していたと伝えられる。
(※この古刹は日本の五山との交流も盛んで日本禅宗の草成期より深い関係にあったとされる)

寛永年間(624年-1645年)の中国大陸では明末清初の動乱期にありその支配を潔しとしなかった知識人の中には海を渡り日本へ来る人も多く『飛来家初代/飛来一閑(1578-1657)』もその内の一人であったとされる。

渡来した『飛来家初代/飛来一閑(1578-1657)』は『大徳寺』に参禅し『大徳寺百七十世住持/清巌宗渭(1588-1662)』和尚を通じて『千家三代/咄々斎元伯宗旦(1578-1658)』に出会うこととなり、またそれとともに「侘茶」に出会うことなる。

―[備考]
参禅せずに斎号を頂く事は考えられず、まずは『大徳寺』に参禅しその後、縁の深くなった『大徳寺百七十世住持/清巌宗渭(1588-1662)』和尚から【朝斎】の号を頂いたと推測される。

また千家近くの小川頭に家を構え、【一閑張細工師】を始めたといわれている。

【一閑張】の茶道具はわび茶の道具にふさわしいとして『千家三代/咄々斎元伯宗旦(1578-1658)』に好まれ、以来その指導による「茶道具」や『表千家四代/逢源斎江岑宗左(1613-1672)』、『表千家六代/覚々斎原叟宗左(1678-1730)』など千家の「御好物」を代々製作するようになった。

―[備考]
『飛来家初代/飛来一閑(1578-1657)』が『千家三代/咄々斎元伯宗旦(1578-1658)』と出会い【一閑張】を誕生させる経緯はあたかも『樂焼初代/長次郎(生年不詳-1589)』が『千家開祖/抛筌斎千宗易(利休)(1522-1591)』に出会い『樂茶碗』を誕生させる経緯に似ているようにも思われる

しかし【飛来家六代/飛来一閑(生年不詳-1746)】から【飛来家八代/飛来一閑(生年不詳-1753)】までは当主が相次ぎ早世、家業の維持が困難な時期を迎える。

その後【飛来家九代/飛来一閑(生年不詳-1788)】は家業の再興をはかるも【飛来家】も他の【職家】と同様に天明八年(1788年)一月に起こった『天明の大火』で罹災、家譜や初代以来の「作品」・「印判」・「墨蹟」など大切な資料類の大部分を焼失。
(※『千家三代/咄々斎元伯宗旦(1578-1658)』が書いた『一閑由来記』も焼失)。

『天明の大火』の困難を迎えるも【飛来家十代/飛来一閑(1757-1830)】をはじめ【飛来家中興の祖】とも呼ばれた【飛来家十一代/飛来一閑(1791-1872)】が【飛来家】の再興に尽力。

【飛来家十四代/飛来一閑】は後継者となるべく育てた二人の息子を太平洋戦争の徴兵による戦死でなくし、のちに婿養子として迎えた【飛来家十五代/飛来一閑】は大成する前に急逝。

現在はその娘である【飛来家十六代 [当代]/飛来一閑】が夫と共に家業を支えている。

―[備考]
【飛来家十一代/飛来一閑(1791-1872)】が書き留めた記録と『大徳寺第四百十八世住持/宙宝宗宇(1760-1838)』和尚が文政九年(1826年)に書いた『朝雪』字の下部の【飛来家初代/飛来一閑(1578-1657)】の略歴及び【飛来家十五代/飛来一閑(1926-1981)】の記録に拠ってたどることができる。

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代一覧 ◆


代一覧

▼ 歴代一覧 ▼

歴 代 和伝.com
     飛来家 初代
― 飛来 一閑 ―
萬暦六年(1578年) ― 明暦三年(1657年) 十一月二十一日 / 八十歳   
解 説
ページ
初代/飛来一閑の長女   
― 岸田 ゆき ―
生年不詳 ― 天正十七年(1590年) 年日 / 享年不詳   
解 説
ページ
     飛来家 二代
― 飛来 一閑 ―
生年不詳 ― 天和三年(1683年) 五月三日 / 享年不詳   
解 説
ページ
     飛来家 三代
― 飛来 一閑 ―
生年不詳 ― 天和三年(1683年) 五月三日 / 享年不詳   
解 説
ページ
     飛来家 四代
― 飛来 一閑 ―
生年不詳 ― 享保十八年(1733年) 七月九日 / 享年不詳   
解 説
ページ
     飛来家 五代
― 飛来 一閑 ―
生年不詳 ― 寛保元年(1741年) 十一月五日 / 享年不詳   
解 説
ページ
     飛来家 六代
― 飛来 一閑 ―
生年不詳 ― 延享三年(1746年) 十二月十四日 / 享年不詳   
解 説
ページ
     飛来家 七代
― 飛来 一閑 ―
生年不詳 ― 寛延三年(1750年) 八月十六日 / 享年不詳   
解 説
ページ
     飛来家 八代
― 飛来 一閑 ―
生年不詳 ― 宝暦三年(1753年) 六月四日 / 享年不詳   
解 説
ページ
     飛来家 九代
― 飛来 一閑 ―
生年不詳 ― 天明八年(1788年) 六月四日 / 享年不詳   
解 説
ページ
     飛来家 十代
― 飛来 一閑 ―
宝暦七年(1757年) ― 文政十三年(1830年) 六月二十日 / 七十四歳   
解 説
ページ
     飛来家 十一代
― 飛来 一閑 ―
寛政三年(1791年) ― 明治五年(1872年) 九月二十四日 / 八十二歳   
解 説
ページ
     飛来家 十二代
― 飛来 一閑 ―
文政四年(1821年) ― 明治三十年(1897年) 一月二十日 / 七十六歳   
解 説
ページ
     飛来家 十三代
― 飛来 一閑 ―
安政六年(1859年) ― 大正二年(1913年) 十二月二十一日 / 五十五歳   
解 説
ページ
     飛来家 十四代
― 飛来 一閑 ―
明治二十七年(1894年) ― 昭和五十二年(1977年) 八月二十六日 / 八十四歳   
解 説
ページ
     飛来家 十五代
― 飛来 一閑 ―
大正十五年(1926年) 八月二十九日 ― 昭和五十六年(1981年) 七月一日 / 五十六歳   
解 説
ページ
     飛来家 十六代
― 飛来 一閑 ―
昭和三十八年(1963年) ― 00年(0000年) / 00歳   
解 説
ページ

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語解説 ◆


■ 用語解説 ■
==

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