
はじめての茶道
はじめてのお茶会
❙はじめに ~ はじめてのお茶会 ~
茶道とは、長い年月をかけてさまざまな時代を経て構築された、日本を代表する伝統文化です。作法、美術工芸、建築、懐石料理などが融合した唯一無二の総合文化であり、世界に誇る伝統芸術といえます。
茶道を学び始めると、お稽古の成果を実際の場で試す機会として「お茶会」に参加することがあります。お茶会は、亭主が心を込めてもてなし、客がそのもてなしを受け取ることで成立する、茶道の精神が凝縮された場です。
また、茶道を習っていない方でも、職業上の関係や知人からの招待により、お茶会に参加する機会があることがあるかもしれません。そのような場合は、「どんな服装が適切なの?」「何を持っていけばいい?」「作法がわからない?」と不安に思うこともあるでしょう。
しかし、茶道の世界では、完璧な作法を求めるよりも、亭主のおもてなしの心を尊重し感謝の気持ちを持って参加することが大切です。茶席では、基本的なマナーを心得ていれば、初心者の方でも安心して楽しむことができます。
本ページでは「はじめてのお茶会」に向けて、茶会の基本や持物、服装、マナーについてわかりやすく解説します。お茶会の雰囲気を楽しみながら、茶道の奥深さに触れてみましょう。
それでは、「はじめてのお茶会」について詳しく見ていきましょう。
❙はじめてのお茶会 ~ 茶会とは? ~
今日では、初心者向けのカジュアルなものから、正式な作法に則った格式の高いものまで、さまざまな形式の茶会が全国各地で催されています。時代とともに茶会の形が変化する中、現代では一度に多くの客人をもてなす「大寄茶会」と、正式な作法にとらわれず多くの人に気軽に抹茶を楽しんでもらうことを目的とした「呈茶席」が主流となっています。
❙大寄茶会❙
大寄茶会とは、一度に多くの客人が参加できる茶会のことを指します。通常、複数の茶席が設けられ、自治体や茶道団体などが主催することが多く、流派や流儀を問わずさまざまな茶人が集う場となります。茶会の内容はそれぞれ異なりますが、多くの大寄茶会では、同一流派による茶席のほか、異なる流派が釜を掛ける茶席も設けられます。基本的には薄茶が供されますが、場合によっては濃茶が振る舞われることもあります。また、茶事における懐石料理を簡略化した「点心(お弁当)」が提供されることもあります。
❙呈茶席❙
茶室や茶会の正式な作法にとらわれず、茶道の敷居を低くし、多くの人に気軽に抹茶を楽しんでもらうことを目的とした「呈茶席」というスタイルも広く浸透しています。
主に展示会やデパート、寺社、公共施設、観光地などに設けられ、立礼棚を用いた立礼式で抹茶が振る舞われます。従来の茶席では畳に座って茶をいただくのが一般的ですが、呈茶席では椅子やテーブルを使用し、正座を必要としない形式が主流となっています。そのため、茶道の経験がない人でも気軽に参加でき、日本文化の魅力を体験する場として親しまれています。
現代の茶会は時代の流れとともに多様化し、「大寄せ茶会」や「呈茶席」など、より多くの人が気軽に茶道に触れられる場が増えています。茶道の伝統を守りながら、新しい形でおもてなしの心を伝えるこれらの茶会は、日本文化を広める重要な役割を果たしています。格式ある茶会からカジュアルなものまで、それぞれの目的や場面に応じた茶会を楽しみながら、茶道の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。
しかし、誰もが気軽に参加できる茶会が増えたからこそ、主催者や亭主の趣向を理解し感謝の気持ちを忘れずに持つことが大切です。
また茶会に参加する際には、最低限の知識やマナーを心得ておくことで、より心地よく茶の湯の世界を楽しむことができます。茶道の精神を尊重し、心を込めた一服の茶を味わうことで、その奥深い魅力をより深く感じることができるでしょう。
❙はじめてのお茶会 ~ 茶会の流れ ~
はじめて茶会に参加する際、どのように進行するのか分からず不安に感じる方も多いかもしれません。茶会の形式によって細かい流れは異なりますが、基本的な進行は共通しており、大きく分けると以下のような流れになります。
ここでは一般的な「大寄茶会」でのおおまかな流れの一例をご紹介
❙一、受付❙
受付を済ませ、芳名帳が用意されている場合は丁寧に記入します。また茶席には荷物は持ち込めないため、新しい足袋や靴下に履きかえ、時計やアクセサリー類は外し身支度を整えます。
多くの大寄茶会では荷物預かり所が設けてあるためバックやコート、茶席で使うもの以外はまとめて風呂敷に包み、荷物を預けましょう。
さらに受付で席入りの番号札を渡される場合もあるので、なくさないように大切に保管してください。
当然ですが茶席には座れる人数も決まっていますので時間厳守を心がけてください。
❙二、待合❙
茶席の大きさにより、一度に入席できる人数が決まっているため、待合で順番を待ちます。ここでは座る場所に特に決まりはありませんので、落ち着いて過ごしましょう。待合の床には掛物が掛けられていることが多いため、この時間を利用して拝見します。また、その日の席中の道具立てが記された茶会記や、使用される道具の箱書きが用意されている場合もあるため、あわせて目を通しておきます。
❙三、席入り❙
案内に従って茶席へ入ります。入る際は、入り口で扇子を膝前に置き、一礼してから入室しましょう。茶道の心得がない方は、席入りの前に経験者の方に先に入ってもらうようお願いすると安心です。
席に入ったら、まず床前に進み、掛物・花・花入・香合などを拝見します。その後、点前座へ進み、茶道具を拝見してから席に着きます。客の人数が多い場合は、数人ずつ床を拝見したり、退出前に拝見することもあります。
座る位置については、正客(1番目)、次客(2番目)、末客(最後)は茶道の熟練者が座る場所となりますので初心者の方は中ほどを選びます。番号順にその席があてがわれた際は必ず初心者であることを告げ熟練者と変わることが重要です。席に着いたら、扇子を後ろに置き、帛紗ばさみは脇か後ろに置きます。
すべての客が席に着くと、お菓子が運ばれますので懐紙を取り出し自分の分を取ったら、次の方に回し、静かにいただきましょう。
❙四、点前❙
亭主が入室し正客と挨拶をかわし、点前が始まります。
大寄席茶会では一度の席入りの人数も多いため、正客、次客以外は水屋からの点て出しとなります。抹茶が運ばれた際は隣の客人(次の客人)に「お先に」と声をかけ一服をいただきます。飲み終えた後は飲み口を軽くふき、茶碗を拝見します。茶碗の回収者(給仕)が来たら「結構なお点前です」「おいしかったです」などの御礼を述べ茶碗を返しましょう。
❙五、道具拝見❙
すべての来席者に茶が供され終わると正客が代表してこの茶会に用いた茶碗や茶杓、棗などの道具を拝見し、亭主と会話をします。大寄茶会は来席者が多いので亭主と正客の話が終わり会が終了すると点前座に飾り置かれるので退席前に拝見します。高価な道具の場合もあるので初心者は道具に触れることは避けましょう。
❙五、退席❙
亭主の退室時に客人全員で感謝を込め一礼終了となります。またこの際には連客(左右の客人)に対しあいさつを交わし退席しましょう。
受付で預けていた荷物を受け取り、身支度を整えて静かに退出します。
❙六、次席❙
複数の茶席が設けられている場合は次の席に向かいましょう。
すべての席をまわり終えたら荷物を回収し終了となります。
❙はじめてのお茶会 ~ 費用 ~
はじめて茶会に参加する際、どのくらいの費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。茶会の費用は、茶会の形式や規模、開催場所、提供されるお茶や点心の内容によって異なります。
ここでは、一般的な茶会における費用の目安について解説します。
❙大寄茶会❙
大寄せ茶会は、流派を問わず多くの参加者が集まる茶会で、自治体や茶道団体が主催することが多いです。一般的に大寄茶会の場合は2~5席+点心席となり、10,000円~15,000円程度が相場となります。複数の茶席を巡ることができるため、さまざまな流派の点前や茶道具を体験できるのが魅力です。しかし、一席あたりの参加人数が20~30人となるため、亭主や点前、茶道具が遠く感じられることがある点には留意が必要です。
❙呈茶席❙
主に展示会やデパート、寺社、公共施設、観光地などで開催される呈茶席は、500円~1,500円程度の手軽な価格で参加できることが多いです。ここでは、簡単な薄茶と干菓子が提供され、茶道の作法を知らない方でも気軽に体験できます。また展示会や観光地などでは来訪に感謝を現し、無料で振舞われる場合もあります。
❙はじめてのお茶会 ~ 持物 ~
はじめて茶会に参加する際は、必要な持ち物を事前に準備しておくことが大切です。
近年の茶会では、主催者や亭主が客人用の懐紙や楊枝を用意していることもありますが、基本的には自身で用意するのが望ましいでしょう。ここでは、一般的な茶会において必要とされる持ち物を紹介します。
また、茶会の流派や形式によって必要な持ち物が異なる場合があります。特に修練中の方は、事前に先生や指導者に確認しておくと安心です。適切な準備を整えることで、茶会をより落ち着いて楽しむことができるでしょう。
お稽古、茶会の区別なく茶人としての必須の持ち物
❙帛紗(点前帛紗)❙
帛紗は、茶道の点前において茶器を清めるために使用される絹製の布であり、茶道具の取り扱いに欠かせない重要な道具の一つです。茶碗や茶杓、棗などを拭うために用いられ、その扱い方には決まりがあります。また流派や性別によって色が異なり、表千家では男性は朱、女性は紅、裏千家では男性は紫、女性は赤が一般的です。帛紗のさばき方や使い方には所作の美しさが求められ、茶道精神や礼作儀法を体現する道具として大切にされています。
❙懐紙❙
懐紙は、茶道において和菓子をのせたり、口元や指を拭う際に用いる薄い和紙で茶席では必須の持ち物です。正式には茶席内での調和を図るために白無地のものを使用しますが、懐紙には季節の模様が入ったものもあり、お稽古ではおしゃれや季節感を楽しむことも可能です。
❙扇子❙
茶人にとってはどの場面においても必ず携帯しておく持ち物となります。茶道用の扇子は一般的なものより小ぶりで長さが短いのが特徴です。茶席では実際に扇ぐのではなく、挨拶や道具の拝見の際に使用します。流派や性別によってサイズが異なるため、入門前に必ず先生に確認する必要があります。
❙楊枝❙
主菓子をいただく際に用いる楊枝です。黒文字という香りのよい木で作られる楊枝は正式には使い捨てとされています。そのためお稽古やお茶会で繰り返し使えるように、ステンレスなどの金属製の楊枝を一つ持っていることをおすすめします。
❙帛紗挟み❙
携行する帛紗や懐紙、扇子、楊枝などの小物をまとめて収納するための茶人用の袋(バック)です。男性用は大ぶりで落ち着いた色合いで、女性用は小ぶりで華やかな柄が選ばれることが一般的です。持ち物を一式整理して持ち運べるため、お稽古や茶会での必需品とされています。
茶会での推奨の持ち物
❙小茶巾❙
裏千家において濃茶を喫した後に飲み口を清めるために用います。
茶碗を傷つけない為に素材は目が細かい麻となります。
少し湿らせ小茶巾入にいれて懐中しておきます。
❙紙小茶巾❙
裏千家において濃茶を喫した後に飲み口を清めるために用います。
不織布製でやわらかく吸水性に優れています。
少し湿らせ小茶巾入にいれて懐中しておきます。
❙湿し小茶巾❙
裏千家において濃茶を喫した後に飲み口を清めるために用います。
あらかじめ湿してある小茶巾で小茶巾入にいれて懐中しておきます。
❙小茶巾入❙
湿らせた小茶巾を懐中するために収納するバック。
❙袋懐紙❙
袋状になった防水収納袋です。
御茶席において食べきれなかった御菓子や懐石の残りを持ち帰る際に用います。
❙残菜入・残肴入❙
御茶席において食べきれなかった御菓子や懐石の残りを持ち帰る際に用います。
形状や食品によっては漏れる可能性もあるので袋懐紙に入てから収納するのがおすすめです。
❙出帛紗・古帛紗❙
亭主が濃茶点前の際に使用する布で、道具の扱いや拝見の際に用いられます。帛紗(点前帛紗)とは異なり、茶器や茶杓を清める目的ではなく、茶入や棗などの拝見の際に下に敷いたり、持ち運ぶ際に手の上に敷いたりするものです。
出帛紗(だしぶくさ)は点前帛紗と同じ寸法で表千家にて用います。一方、古帛紗(こぶくさ)は出帛紗の四つ折りほどの寸法で裏千家にて用います。
客人としての携行品ではありませんがさまざまな柄があり、楽しめる道具ですので一枚持っておくのをお勧めします。
❙数寄屋袋❙
数寄屋袋は、携行する道具をまとめて収納し持ち運びするための袋(バック)です。前述の帛紗挟みよりも一回り大きなサイズで、帛紗挟やそれ以外の自身の携行品(ハンカチ、ティッシュ、お化粧直しなど)を収納します。
お稽古や茶会の際に使用されるため、実用性が高く、さまざまな生地や柄があり、自身の服装などと合わす楽しさもあり、お稽古がすすみ、茶人として外出する機会が増えれば一つ購入するのがおすすめです。
❙足袋❙
茶道は畳の上で行うのが基本であり、茶席では畳や建築物を汚さないよう細心の注意を払うことが大切です。そのため、畳の上に上がる際は清潔な足袋に履き替えるのが礼とされています。正式な茶席では白足袋を履くのが基本ですが、お稽古などのシーンでは白い靴下でも差し支えありません。
❙風呂敷❙
茶道において風呂敷はさまざまな場面で使えるため非常に重宝されています。
道具を包んだり、自身の持物をまとめる際に用います。包まれたものを保護するのは当然ながら足袋と同じように畳を傷つけないためにも礼儀として必要となります。素材や柄にもさまざまな種類があり、用途や場面に応じて使い分けることが求められます。お稽古がすすみ、茶人として外出する機会が増えれば必ず一枚は持っておくことを推奨します。
❙鼻緒留❙
鼻緒留とは、草履の鼻緒を留めておく和装小物です。大寄茶会など大勢が集まる場所(下足)で、自分の草履を迷わないようにする目印として使用します。
❙はじめてのお茶会 ~ 服装 ~
茶会に参加する際、服装は単なる身だしなみではなく、茶室の空間や茶道具を尊重するための大切な要素です。茶道における服装の基本的な心構えとして、「畳を傷つけない」「道具を傷つけない」「点前・作法の妨げにならない」ことを意識することが重要です。
以下に、茶会にふさわしい服装と身だしなみの要点を紹介します。
❙服装❙
茶会では、和装・洋装のいずれも可能ですが、清潔感があり、茶室の雰囲気に調和する服装を選ぶことが大切です。
和装の場合、訪問着や色無地、江戸小紋などの上品な着物が適しています。帯は格調のあるものを選び、装飾が過度にならないようにします。
洋装の場合、派手すぎず控えめな色合いの服装を心がけ、フォーマルなワンピースやスカート、落ち着いた色のブラウスやジャケットを選ぶと良いでしょう。男性の場合は、ジャケットに襟付きのシャツ、スラックスを組み合わせるのが一般的です。
避けるべき服装として、ミニスカートやタイトなズボンは正座や所作の妨げになるため不向きで、ジーンズやダメージ加工のある服は、畳を傷つける可能性があるため避けます。また茶室では座った状態での動作が多いため、柔らかく動きやすい生地の服装を選ぶと快適に過ごせます。
また、茶会では亭主の趣向や茶会全体の調和を乱さないため、派手な柄や装飾の多い服、光沢のある生地などは控え、落ち着いた雰囲気を意識することが大切です。
❙ 身だしなみ ❙
茶会では、清潔感を保ち、道具や畳を傷つけない配慮が必要です。
足元の準備として、茶席では履物を脱ぐため、事前に白い足袋または清潔な靴下を着用しましょう。裸足はマナー違反とされるため注意が必要です。
また、時計や指輪、ネックレス、ピアスなどの装飾品は必ず外すことが大切です。これまでにも、茶席で装飾品が落ちたり、茶道具に触れて傷をつけてしまう事例があるため、茶道具を守るためにもアクセサリーは控えましょう。
茶道では、五感を大切にするため、香水やコロン、強い整髪料などの香りが茶室の雰囲気を損なうことがあります。特に、茶の香りや炭の香りを楽しむことが茶道の一部とされているため、強い香りのものは避け、自然な状態で参加するのがマナーです。
さらに、長い髪はまとめることが望ましいとされています。髪が顔にかかると、お茶をいただく際や道具を拝見する際に妨げになるため、清潔感のある髪型に整えておくことが大切です。
茶会では、服装と身だしなみは、単なる装いではなく、亭主や道具への敬意を示す重要な要素です。畳や茶道具を傷つけないように配慮しながら、清潔で落ち着いた服装を心がけることで、茶会の雰囲気をより深く楽しむことができます。適切な服装と身だしなみを整え、茶道の精神にふさわしい姿勢で茶会に臨みましょう。
❙はじめてのお茶会 ~ FAQ ~
こちらでははじめて「お茶会」に行かれる際によく聞かれますご質問をご紹介させて頂きます。
❙Q.茶道の知識がなくても参加できますか?❙
A. 可能です。最近の茶会では、初心者向けのカジュアルな茶会や「呈茶席」など、気軽に参加できるものも多く開催されています。事前に最低限のマナーや持ち物を確認しておけば、より楽しむことができます。
❙Q.流派の違う茶会に参加できますか❙
A.多くの茶会では流派を問わず参加することができます。ただし、流派によって作法が異なるため、他流の作法を尊重し、静かに周囲に合わせることが大切です。特に大寄せ茶会ではさまざまな流派の点前を体験できる機会も多いため、違いを楽しみながら参加するとよいでしょう。
❙Q.茶会に遅刻した場合、どうすればいいですか?❙
A.茶会に限らず基本的に遅刻は厳禁です。やむを得ない事情で遅れた場合は、受付や案内の方に事情を説明し、指示に従うようにしましょう。正式な茶会では途中入室が難しいことが多いため、事前に亭主に連絡をしておくとスムーズです。また大寄茶会や呈茶席の場合は遅れても入出できる席を確保できることがあります。席が確保された際は、静かに席につき、周囲の流れを見ながら行動するとよいでしょう。
❙Q.正座が苦手ですが、茶会に参加できますか?❙
A.長時間の正座が苦手な場合は、正座を楽にする便利グッズ等がありますので活用すると少し楽になります。さどう足がしびれるのは恥ずかしいことではありません。無理に立上ったことで転び茶室や道具を傷つけた例がありますので無理に立ち上がらず時間をかけ無理のない範囲で調整してください。
正座が不可能な場合でもその旨を主催者に告げると多くの場合は茶室用の椅子を用意してくれますので事前にお問い合わせください。
また、近年では椅子席の立礼式の茶席も増えているため、正座が難しい場合はそのような茶会を選ぶのも一つの方法です。
❙Q.茶席内での席順は決まっていますか❙
A.茶会では、正客を筆頭に席順が決まります。正客とは同席の客人の代表として亭主とやり取りをする役割を担います。正客の次に座るのが次客で、正客を補佐する役割を担います。末客は最後に座る客で、退席時に亭主へ感謝を示す役割を担います。
正客、次客、末客は亭主とともにその一会の茶会をよりよいものにするための役割を担うため熟練者が努めます。
初心者の方は中ほどの席に座るのが無難で、周囲の流れを見ながら行動するとよいでしょう。
❙Q.追加で費用がかかることはありますか?❙
A.茶会の途中で追加費用というのは一切ありません。